確定申告の時期がやってきました。この期間、税務署への書類提出が面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、スマホを使って電子申告を行うことで、自宅から簡単に手続きを進めることができます。この記事では、スマホを使った確定申告の方法や必要書類について詳しく解説します。
スマホで確定申告する時に必要なものとは?
スマートフォン
スマホで確定申告を行うためにまず必要なのはスマートフォンです。どのメーカーや携帯会社のものでも構いませんが、e-Taxソフトが正常に動作するためには、推奨されているOSのバージョンとブラウザが必要です。特に古い機種では、動作に支障をきたす可能性があるため、できる限り最新の機種を用意しましょう。さらに、マイナンバーカード方式で申告を行う場合、ICカードの読み取り機能が搭載されているスマートフォンであることが条件です。
源泉徴収票
給与所得者の場合、確定申告をスマホで行う際に源泉徴収票が必要です。原本を用意し、提出が求められない場合でも5年間は保存しておくことが法律で定められています。オンライン提出の場合、指定のデータ形式で作成され、源泉徴収義務者等の電子署名が付いていることが条件です。これにより、電子的な申告手続きが円滑に進みます。
領収書、各種控除を受けるための証明書
スマホでの確定申告でも、医療費控除などの控除を利用することが可能です。申告内容を裏付けるために、領収書や控除証明書を準備しておきましょう。領収書の内容を送信することで、書類を郵送する手間を省けますが、法律により5年間の保管義務があることを忘れないようにしましょう。2021年からはマイナポータルとe-Taxとの連携により、自動的に控除証明書の内容が反映される場合もあります。
マイナンバーカード
マイナンバーカード方式を利用してスマホで確定申告をする場合、必ずマイナンバーカードが必要です。まだマイナンバーカードを持っていない場合は、まず交付申請を行いましょう。申請方法には窓口、郵送、スマホやパソコンからの申請、証明写真機からの申請などがあります。交付には通常1ヶ月程度かかるため、確定申告の期日に間に合うように早めに準備することが重要です。
確定申告をスマホからできる範囲・対象者は?
スマホを利用して確定申告が可能な対象者は、給与所得、公的年金、雑所得及び一時所得がある方です。控除に関しては、全ての所得控除が対象で、税額控除では政党等寄附金特別控除や災害減免額、その他では予定納税額や繰越損失額の手続きが可能です。以前は給与所得者のみが対象でしたが、現在は範囲が大幅に広がり、副業を行っている方も雑所得として申告が可能です。しかし、個人事業主として事業所得を得ている場合は対象外となります。
令和4年より、確定申告書等作成コーナーで青色申告決算書・収支内訳書を作成することで、事業所得や不動産所得もスマホから申告できるようになりました。これにより、さらに多くの人がスマホで確定申告を行えるようになり、利便性が向上しています。
スマホで確定申告するための事前準備
マイナンバーカード方式の場合
この方法で確定申告を行うには、まずマイナンバーカードを取得することが最初のステップです。通知カードに付属している交付申請書を使用するか、WEBサイトからダウンロードした書類を使用することができます。必要事項を記入した後、写真を貼り付けて市区町村の窓口に持参するか、郵送で提出します。
紙の申請書を使用しない場合は、申請用サイトにアクセスして必要事項を入力し、自分で撮影した写真を送信します。スマホで申請を行う場合、通知カードに記載されているQRコードから申請用サイトにアクセスできます。パソコンから申請を行う場合は、23桁の申請書IDを入力する必要があり、正確に入力するよう注意が必要です。
次に、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを用意します。対応機種の情報は公的個人認証サービスポータルサイトで確認でき、リストに載っている機種を購入すれば問題ありません。
ID・パスワード方式の場合
この方式で確定申告をするには、最寄りの税務署を訪問する必要があります。税務署職員による本人確認が行われ、確認後に「ID・パスワード方式の届け出完了通知」をその場で発行してもらえます。本人確認のためには、運転免許証などの身分証明書が必要なので、必ず持参しましょう。取得したIDとパスワードは、翌年以降も使用できるため、一度取得すれば毎年手続きを繰り返す必要はありません。
スマホで確定申告書を作る手順
以下は、スマホで確定申告書を作成する際の手順です。
- 国税庁の「確定申告書作成コーナー」にアクセスする
スマホのブラウザを使用して国税庁のウェブサイトにアクセスし、確定申告書作成コーナーを開きます。 - 作成開始ボタンを押し、申告内容に関する質問に答える
画面の指示に従い、申告する内容に関する質問に答えていきます。 - マイナポータルAPをインストールし、同意して次へ進む
アプリをインストールし、利用規約に同意した上で次のステップに進みます。 - e-Taxログイン画面でマイナンバーカードを読み取る
マイナンバーカードをスマホにかざし、情報を読み取ってログインします。 - 利用者情報を入力・確認し、申告書の提出先税務署を確認する
利用者情報を入力し、申告書を提出する税務署を確認します。 - 入力内容を確認し、次へ進む
入力した内容を確認し、間違いがないことを確認した上で次に進みます。 - 源泉徴収票等をもとに所得などを入力
源泉徴収票を参照し、所得に関する情報を正確に入力します。 - 各種控除についての情報を入力
適用される控除に関する情報を入力します。 - 住民税等に関する事項の入力
住民税に関する情報を入力し、次に進みます。 - 16歳未満の扶養親族の入力
扶養親族に関する情報を入力し、内容を確認します。 - 計算結果を確認
入力したデータに基づいて計算された結果を確認します。 - 本人情報等の入力
必要な本人情報を入力し、次に進みます。 - マイナンバーの入力
マイナンバーを入力し、データの整合性を確認します。 - 作成した申告書を確認し、e-Taxで送信する
完成した申告書を最終確認し、e-Taxシステムを通じてデータを送信します。
スマホを使用した確定申告は、国税庁の確定申告書作成コーナーを利用し、必要なアプリをダウンロードした後にログインして進めていきます。入力が完了したら、データを送信して手続きは終了です。
まとめ
現代では、多くの人がスマートフォンを持ち歩いているため、確定申告の手続きもスマホを活用して効率的に行うことができます。電子申告に興味があるものの、パソコンを持っていないために諦めていた方も、スマホを活用することで簡単に手続きを進めることができるでしょう。この方法を利用できる方は限られていますが、対象となる方にとっては税務署に直接出向く必要がなくなり、時間と交通費の節約になります。
ただし、スマホを使って確定申告を行うためには、対応した機種であることが必要です。また、事前準備として、マイナンバーカードの取得やID・パスワードの発行、源泉徴収票や控除証明書の準備も求められます。申告時期に合わせて準備を始めると間に合わない可能性があるため、事前にやるべきことを確認し、早めに行動することが重要です。
スマホでの確定申告は手軽に行える方法ですが、準備が整っていなければスムーズに進めることはできません。十分な時間を確保し、確実に必要な書類を揃えて手続きを行うことで、電子申告の利便性を最大限に活用しましょう。
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