税理士紹介サイトの手数料の仕組み|無料なのはなぜか、誰が払うのかを各社の公表情報で整理

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税理士紹介サイトの多くは「利用者は無料」と書いています。では、費用は誰が払っているのか。答えは、サービスごとに違います。紹介が決まったときに税理士が報酬を払う形、税理士が毎月の定額を払う形、税理士が会員制度の会費を払う形などがあります。この記事では、各社が自社のページや有価証券報告書で公表している内容だけを集めて、表にしました。評価や順位は付けていません。

この記事の内容は2026年10月5日時点の情報です。

先に結論です。

  • 調べた紹介・見積もりサービス6つは、どれも利用者の費用を無料と公表しています(freeeの紹介サービスは「freee会計」の有料会員であれば無料、という記載です)。
  • 税理士側の費用は、成約時の報酬、月額、会員制度の会費など、形がさまざまです。料率まで公表しているのは、今回調べた中では税理士ドットコムとミツモアでした。
  • 税務の仕事の契約は、利用者と税理士が直接結びます。紹介会社と顧問契約を結ぶわけではありません。
  • 使う前に「何社から連絡が来るか」「断りの連絡は誰がするか」「個人情報がどこに渡るか」を確かめておくと、あとで困りません。

三者の関係:誰が誰に払い、誰と契約するのか

紹介サービスには、利用者・紹介会社・税理士の三者が関わります。下の表は、各社の公表内容に共通する骨組みです。細かな条件はサービスごとに違うため、次の章の一覧表で確かめてください。

立場 誰に何を払うか 契約は誰と結ぶか 紹介後の連絡での役割
利用者(税理士を探す人) 紹介会社には払わない(各社が無料と公表)。契約した税理士に、顧問料や申告の報酬を払う 税務の仕事の契約は税理士と結ぶ。紹介会社とは、サービスの利用規約に同意する関係 連絡を受ける側。担当者が紹介する型では紹介会社から、その後に税理士から連絡が来る。見積もり型では複数の税理士から届く
紹介会社(サイトの運営者) 利用者からは受け取らない。税理士から、成約時の報酬・月額・見積もりごとの料金・会員の会費などを受け取る(形は各社で異なる) 税理士とは、登録・掲載・会員の契約。利用者とは、利用規約 担当者型では、聞き取り、候補の提示、面談の日程調整。断りの連絡の代行を公表しているところもある
税理士(事務所) 紹介会社に、各社の定める費用を払う。利用者からは報酬を受け取る 利用者と業務の契約。紹介会社と登録・会員の契約 紹介を受けて利用者に連絡し、面談や見積もりをする

主な税理士紹介・検索サービスの公表情報(7サービス)

各社が自社のサイト・利用規約・有価証券報告書で公表している内容だけを載せました。公表が見つからない項目は、そのように書いています。料金や条件は変わることがあります。使う前に、出典のページで最新の内容を確かめてください。

サービス 運営 利用者の費用 税理士側の費用の公表内容 紹介の方式 出典
税理士ドットコム(税理士紹介) 弁護士ドットコム株式会社 無料。紹介の回数・人数の制限なしと公表 有価証券報告書に「紹介が成功した場合、当社グループは、税理士から成功報酬を収受」と記載。税理士の会員登録は無料。税理士向けのページで、顧問契約の紹介手数料を年間報酬額の72%(1回払い)または76.68%(12回払い)、スポットの依頼を報酬総額の30%と公表。初期費用・月額費用は不要 担当者(コーディネーター)が聞き取り、複数の税理士を提案。自分で検索する機能もある zeiri4.com/help/、zeiri4.com/zeirishi/lp/、有価証券報告書(第20期)
税理士紹介センター ビスカス 株式会社ビスカス 無料。相談回数・紹介人数・面談回数の制限なし、面談のキャンセル料なしと公表 公表されていません(2026年10月時点で確認できず) 担当者(コーディネーター)が聞き取って紹介。面談の日程調整から断りの連絡まで代行と公表 all-senmonka.jp
税理士紹介ナビ 弥生株式会社 無料(利用規約に「無償で利用することができます」)。1事業年度に1回、1回3事務所まで 紹介先は弥生PAP(会計事務所向けの会員制度)の加入事務所。PAPの年会費は96,000円(税抜)で、弥生製品のライセンスなども含む。紹介ごと・成約ごとの料金は公表されていません(2026年10月時点で確認できず) 弥生のスタッフが紹介し、その後に会計事務所から連絡 yayoi-kk.co.jp(紹介ナビ・利用規約・PAP)
freee税理士検索 freee株式会社 検索は無料。紹介サービスは「freee会計の有料会員であれば無料」と記載 会計事務所向けページに「掲載手数料なし」「成約手数料なし」。掲載は原則として認定アドバイザーのみで、制度は「会費あり」。会費の金額は公表されていません(2026年10月時点で確認できず) 担当者が紹介する方法と、自分で検索する方法の両方。紹介では、条件に合う最大3つの事務所から連絡 search-advisors.freee.co.jp、freee.co.jp
ミツモア 株式会社ミツモア 無料。成約してもミツモアへの支払いは発生しないと公表 利用規約別表で、顧問税理士・確定申告の税理士など税理士の各サービスの成約手数料率は35%(税込38.5%)。成約手数料は「成約金額」に料率を掛けて計算すると規約に記載。初期登録料・月額利用料は0円 一括見積もり。質問に答えると最大5社の見積もりが届き、チャットでやり取り meetsmore.com(利用規約・別表・ヘルプ)
比較ビズ 株式会社ワンズマインド 無料(「利用料完全無料」) 受注者向けページに「費用は月額1.8万円のみで、初期費用・成果報酬費用などは一切かかりません」(税込・税抜の表記は確認できず)。税理士専用ではなく、全業種共通の料金 一括見積もり(案件に事業者が参加する形)。参加数の上限は依頼者が指定 biz.ne.jp/seller/
税理士情報検索サイト 日本税理士会連合会 利用料の記載なし 税理士名簿の情報をもとにした公的な検索。掲載のための費用の記載はなし 自分で検索(地域・業務・業種など)。紹介や問い合わせの取り次ぎはない zeirishikensaku.jp

「税理士紹介エージェント」「税理士紹介ネットワーク」という名称のサービスも検索しましたが、運営会社自身の公式ページを特定できなかったため、表には載せていません。

手数料の型と、利用者が確かめるとよいこと

税理士側の費用の形によって、紹介の流れや、候補になる事務所の範囲が変わります。どの型でも、紹介される候補は「そのサービスに登録・掲載・加入している事務所」の中から選ばれます。これは各社の公表からも読み取れます(税理士ドットコムは「登録している税理士」から抽出、弥生は「弥生PAPに加入している会計事務所」、freeeは掲載が「原則として認定アドバイザーのみ」)。

型 公表している例 利用者が確かめるとよいこと
成約時の報酬(成功報酬・成約手数料) 税理士ドットコム(顧問契約は年間報酬額の72%または76.68%、スポットの依頼は報酬総額の30%)、ミツモア(税理士の各サービス35%、税込38.5%) 何人の候補を出してもらえるか。合わないときに断れるか、断りの連絡は誰がするか
月額の掲載料・利用料 比較ビズ(月額1.8万円、成果報酬なし) 何社が見積もりに参加するか。連絡が電話かメールか。事業者に電話番号やメールアドレスが見えるのはどの時点か
見積もり・応募ごとの課金 ミツモアの「応募課金型」(初回見積もり送信のみ税込165円〜)。ただし税理士の各サービスは、利用規約別表では成約課金制 最大何社から見積もりが届くか。やり取りはチャットか電話か
会員制度の会費 弥生PAP(年会費96,000円・税抜)、freee認定アドバイザー制度(会費あり・金額は非公表) 候補が、その会計ソフトの会員事務所に限られること。紹介の回数や人数に上限があるか
優先表示の課金 今回調べた7サービスの公開ページでは、税理士向けの優先表示の料金は確認できませんでした。税理士ドットコムは、検索結果の表示順を「独自のロジック」で決めると公表しています 検索結果の並び順がどう決まるか、サイトに説明があるか
無料(名簿の公開・自分で検索) 日本税理士会連合会の税理士情報検索サイト 候補を自分で選び、自分で問い合わせる手間がかかること

使う前に確認することのチェックリスト

申し込む前に、次の6つを各サービスのページで確かめておくと安心です。表の右の列は、各社の公表例です。

確認すること 各社の公表例
1. 紹介後に断れるか。断りの連絡は誰がするか ビスカス:断りの連絡まで代行。税理士ドットコム:見積もりの断りもコーディネーターが行う。弥生:条件に合わなければ再度紹介
2. 何社から連絡が来るか ミツモア:見積もりは最大5社。freee:最大3つの事務所から連絡。弥生:1回3事務所まで。比較ビズ:参加数の上限は依頼者が指定
3. 連絡は電話かメールか、チャットか ミツモア:プロからの応募があるとチャットが可能に。税理士ドットコム:問い合わせは電話またはメール。弥生:弥生から連絡のあと、会計事務所から連絡
4. 個人情報がどこに渡るか 税理士ドットコム:取得した情報を「登録している税理士への開示を含」めて利用。ビスカス:氏名・連絡先などを紹介先に提供することがある。比較ビズ:案件に参加した事業者が電話番号・メールアドレスを閲覧できる。弥生:会計事務所は、契約を検討する目的以外に利用者の情報を使ってはならない
5. 利用の回数や人数に上限があるか 弥生:1事業年度に1回、累計3事務所まで。税理士ドットコム・ビスカス:回数・人数の制限なし
6. 料金の交渉は誰がするか 弥生:価格の相談・交渉は利用者自身で。税理士ドットコム:コーディネーターが相見積もりと費用の交渉までサポート

あわせて、契約の前には、見積もりの内訳(毎月の顧問料、決算料、記帳代行の有無)を書面かメールでもらっておくと、比べやすくなります。

紹介サービスを使わずに探す方法と、それぞれの手間

方法 やり方 手間・気をつけること
日本税理士会連合会の税理士情報検索サイト 地域・業務・業種で検索する。登録された税理士・税理士法人が原則すべて載っている 得意な業務・業種は任意で登録する情報のため、載っていない事務所もある。問い合わせは各事務所へ自分でする
事務所のサイトを検索する 「地域名 税理士 業種名」などで検索し、料金表や得意分野を読む 料金表を公開している事務所と、していない事務所がある。複数の事務所に同じ条件で問い合わせる手間がかかる
知人の紹介 業種や規模が近い経営者に、顧問税理士を聞く 人柄や対応の様子を事前に聞ける。紹介者との関係があるため、条件が合わないときの断り方を考えておく
直接つながる掲載サイト(このサイトなど) 事務所のプロフィールを読み、自分で選んで問い合わせる。条件を書いて相談を出す方法もある 選ぶのは自分。運営者が候補を絞ってくれるわけではない

このサイト(税理士紹介をぶっ壊す)の仕組みも、同じ形で開示します

他社の仕組みを並べた以上、このサイトの仕組みも同じ項目で書きます。

項目 内容
利用者の費用 無料
税理士側の費用 紹介料・成約手数料は取りません。掲載も無料です。任意の有料プランは月額3,000円(税込)です。申し込まない限り費用はかかりません
紹介の方式 運営は紹介に介在しません。利用者が地域・得意業種・依頼内容から自分で選び、事務所に直接問い合わせます
契約は誰と結ぶか 利用者と税理士が直接結びます
紹介後の連絡 問い合わせは選んだ事務所に直接届きます。運営が内容に介入したり、ほかの事務所に転送したりはしません

まとめ:条件を書いて出すと、税理士から声がかかります

今回調べた紹介・見積もりサービス6つのうち5つは、税理士の側が払う費用(成約時の報酬、月額、会員制度の会費など)を公表しています。形と公表の範囲はサービスごとに違います。使う前に、出典のページで「誰が払うか」「何社から連絡が来るか」「個人情報がどこに渡るか」を確かめてください。

このサイトでは、業種・地域・依頼内容を書いて相談を出すと、税理士の側から声がかかります。連絡先は、あなたが開示するまで税理士には伝わりません。人に言いにくい事情がある方も、条件だけを出して探せます。

出典(確認日つき)

いずれも2026年10月5日に確認しました。

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